本日午前７時３０分頃、JR東日本岩泉線の押角～岩手大川駅間において、崩落して線路を塞いでいた土砂に列車が突っ込み脱線する事故がありました。
けが人は２名ですが、いずれも軽傷のようです。この影響で当分の間、岩泉線は運転を見合わせる模様です。
…以上がニュースから知り得た情報ですが、ここからは私の推測も含めた話をしたいと思います。
まず乗客ですが、全員が県外からという異常な状態です。それもそのはずで、「秘境駅」として名高い「押角駅」を通る岩泉線です。
しかも夏休み期間の土曜日の朝、そして下りの始発列車ですから、地元の人が使うことはほとんど考えられません。
乗客の目的もおそらくは終点の岩泉にある龍泉洞では無く、この岩泉線に乗ることが目的なのだと思われます。
また土砂が崩落した現場ですが、その「秘境駅」からちょっと行ったところですから、当然ながら山間の深いところです。
ですからその処理にもかなりの時間がかかるものと思われます。
なお原因は梅雨末期特有の大雨によるもので間違いないと思います。
そこで全国の運行状況をちょっと見てみたのですが、驚きました。他に長期の運休箇所が４つもあったからです。
一つ目はJR東海の名松線。これは昨年からずっと運行休止で、廃線になるであろうところです。これは驚きもしません。
二つ目はJR西日本・呉線の安浦～竹原間。今月１３日からの大雨により、土砂崩壊が起こった模様です。
三つ目は同社の美祢線です。呉線と同日から運休となっており、こちらは厚狭～長門市の全線で運転を見合わせています。どうやら橋梁が数ヶ所流されたらしく、数年前の越美北線に似た状況のようです。
そして四つ目が第三セクターの平成筑豊鉄道田川線の油須原～崎山間です。現場は源じいの森～崎山駅間らしいのですが…。こちらは上記２線運休の翌日・１４日より運休しているようです。
これから夏休み本番にも関わらずこのような被害が出ており、各社とも痛手になることは間違いないと思います。
一日も早い復旧を祈るばかりです。
