さすがに取り上げない訳にもいかないので、一応紹介します。
本日午前9時13分頃、JR北海道の千歳線を走行中の特急スーパーおおぞら3号において、配電盤から出火する事故がありました。
けが人はなかった模様です。
今月6日には函館本線を走行中の特急北斗14号のエンジンから出火する事故も発生しています。
今年に入ってから何件か似たような出火事故が起こっており、マスコミは批判を強めています。
…なんですが、私は該当車両と出火個所が異なるものを一緒に扱うのはいかがなものかと思う訳です。
今月頭の北斗号の事故はキハ183系に対し、今日の事故はキハ283系と全くの別物です。
また出火個所もお分かりのように前者はエンジン付近なのに対し、後者は配電盤なので全く違います。
まぁ維持管理が徹底されていないためと言われてしまえばそれでお終いかもしれませんが。
ただし車両が酷使されているのも事実です。どちらもエンジンの出力を高めて130km/hの高速運転を行っている系列です。
また前者は国鉄時代にプロトタイプが製造された系列で、当該車両も製造からリニューアルをしつつ20年程度経過しています。
ちなみに後者は平成の1桁台に製造されたので比較的新しい車両ですが、2011年5月の脱線火災事故の該当車と同じ型でもあります。
新型車両としてキハ261系1000番台が先月増備されたようですが、今月の事故でまたしても車両が足りない事態に陥っているようです。
これから夏休みで行楽シーズンとなるだけに、JR北海道は大打撃を受けてしまうことに違いないでしょう。
一応他の車両で臨時列車を仕立てて走らせるようですが、他の方面への増発や増結の関係で完全にカバーすることは難しいと思います。
使える車両を掻き集めて来るにも限度がありますし、だからと言って他社から借りると言う訳にもいきません。
とりあえず事故原因が解明と対策が施されない限り車両を走らせない方針なので、安全面では問題ないとは思いますが。
昨年夏に北海道に行きましたが…1年でまさかこんなことになるとは思いませんでした。
