Ayano Miyayama's Diary

宮山 彩野のホームページ(http://z45om201.starfree.jp/)付属の日記です。

彩野は本当に解体されるのか?

妙な噂が飛び交っています。それは「彩野がしなの鉄道に譲渡されるのではないか?」というものです。

話が長くなりますが、2005年4月の福知山線列車脱線事故を契機としてJR線内を走行する車両全てに走行記録装置&EB装置が求められました。
その施行が今年の7月、つまり一昨日かららしいのです。しなの鉄道の169系は湘南色の編成を除いてこの装置を搭載していないらしく、篠ノ井~長野間が走れなくなったようなのです。
そのために一昨日から189系が代走していたようです。
まぁ湘南色の編成をばらして、クハとモハの間に他の編成を挟めば走れなくもない気がしますが。
ちなみに冷房装置も関連しているとかしていないとかの噂もあったりします。

そんなところに彩野が廃車回送されてきました。
車齢は30を超すものの169系に比べればまだ若く、首都圏のJR線と言う規則が厳しい線区で走行していたため装置類は問題ありません。
冷房は当然のことながら問題なく、シートも3月まで特急列車に利用されていただけあって良いものです。
そしてこの彩野は「189系」ということで、しなの鉄道の線路は信越本線時代にしこたま走った経験があります。
つまり、ほぼすべての条件が整った車両と言うことになります。

現在長野車両センターには189系が6両編成で3本・計18両あり(正確には183系が含まれますが)、運用は2つで1本予備の体制です。
これからの多客期はその予備編成がムーンライト信州へ就くので予備車は無く、JRとしてもぎりぎりの状態が続きます。
そこにしなの鉄道の代走が絡む訳ですから、少しでも余裕を持たせたいのは間違いないと思います。
1本でも予備が確保できれば柔軟に対応できますから、この噂は噂ではない可能性が十分にあります。
ちなみにしなの鉄道では115系普通列車用として運用されていますが、運転本数に対して編成数が足りておらず常時JRから借り入れており、115系が169系の代走をする余裕はないそうです。

リニューアルしてからまだ8年の彩野を廃車にするのはもったいないと多くの人が考えており、そこにこの問題が出てきました。
まだ正式な発表がないので噂や推測の域を出ませんが、実現する可能性はかなり高いです。
JR所属のまま貸し出しが続くのか、それとも完全に譲渡されるのか、はたまた本当に廃車されるのかも含めて、今後注意深く見守っていきたいと思います。